
なんて過激なタイトルなんだろうと見返して反省(苦笑
ダメージなんて無い方がいいに決まっているし、反面ダメージを一概に悪者と捉えるのももったいないと思うのがクリエイター魂。 与えられた要素を組み合わせ、違う価値をもたらすことがものつくりの醍醐味の一つですからね。
こんなこと(タイトル)言うと「ナニをっ!?」と反感を買う恐れもありますが、そのくらいの気持ちで仕事しないと!と現役時代は思っていました。 必要以上にダメージさせない自信があったし、切り取らなければいけないほどのダメージ毛ならば、難なくお客様の同意を得て切り、気に入ってもらえるヘアスタイルを提供する自信があったから出た言葉だったのかもしれません。
「ダメージ」という定義についてものすごく考え続けてきました。
考える以上は「頭がちぎれるくらい考える」ようにします。そうでないと考える意味ない。中途半端になってしまいます(ちなみに「頭がちぎれるくらい考える」といったのは孫正義氏)
今日は私が考える「ダメージ」の定義付け(現時点)について綴ってみます。
「ダメージ改善、髪質改善」というフレーズと
「一度受けたダメージは治らない」というフレーズ、両方ともによく耳にします。
正直どっちなの?と疑問に思っているお客様も沢山いると思います。
両方正しいですが、きちんと理解してこのフレーズを使っている理美容師さんだけではない。
ただ、最近このフレーズだけが一人歩きして、世の人のためというより攻撃性に充ちた使い方をしている人も見受けられるようになってきた。これはいかんと思うのだが、他人が勝手にやっていることなのでどうしようもない。
私(VIZM)ではダメージ(損傷)についてまず大きく2つに分類することにしました。
①修復/修繕は出来る
②回復は状況による
と考えます。
ちなみに↓
①回復
「ダメージを治す」→元通りにすること
②修復
「ダメージを直す」→もとのようにすること、良好な状態に改めること、別の状態に置き換えること」
③修繕
「ダメージを繕い直す」→悪いとこを繕い直すこと、手当すること、整えること、ごまかすこと」
ということは↓
「ダメージは治らない」=「ダメージは元通りにならない」
「ダメージを直す」=「ダメージを修復する」
「ダメージをごまかす」=「ダメージを修繕する」
であり、
これらすべて正しい。
講習などしていると面白いのですが、
・・・Aさん『わー!きれいに直りましたね!』
私「今日の施術だと〜〜〜なのでここ」
Bさん「でもダメージって治らないですよね」
私「はい、大抵は治りませんねぇ」
Cさん「ダメージはごまかすしかないですよ」
私「それもそうですねぇ」
・・・
・・・
多分、日本人は単一言語単一民族ではないwww
講習では異文化コミュニケーションになることが多く、同じ言葉を使っても意味が違い、それぞれ疎通できていようがいまいが表面的には何の問題なくコミュニケーションが執り行われている『言いっ放し大合戦状態の感覚的疎通』www
そういう点ではブログやSNSは言いっ放しが押し付けずに出来る上、共感する人はアクセス出来るから素晴らしい。
話を戻して、
『傷んだ髪は直そう』と
『傷んだ髪は治らない、ごまかすだけ』
という双方の表現は、万人にわかるように極限まで削ぎ落とした対アマチュアであっても分かり易い表現であり、とてもキャッチーだ。いい。双方とてもいい。ともに確信をついているから双方に支持者は多い。
これらを否定する必要もなければ、改めることもないし、これらに救われた人々も多いのでどうこういうことはない。(ただ真っ直ぐな人ほど信者的になり、考えと違うものを否定したり、言葉の揚げ足取りになったりと醜いワードゲームになっている。とても人間的で別に嫌いではないがただ醜い。このワードゲームも終焉が近いことを示唆していると思うので放置するwww)
でもこれからは時代も進んだのだから、最新のデータを勉強したり実験したり、今まで受け入れていなかった情報にも目を向け、日頃培った何にも代え難い経験と、情熱を、進歩のために向けていくべきなのだ(自分に言い聞かせながらw)
そもそもダメージが話の主体になった時点でデザイナー失格とも言えるだろうw
ごくごく当たり前の事をきっちりやっていれば、ダメージがヘアスタイルを干渉することのほうが難しい。
これだけ情報あるのだから、
沢山の人の意見を聞いて、解すまで勉強して、自分の見解を自分の言葉で出来るようになるまで追求する。それが可能なこの時代に生まれたことをつくづく有難く思う
日本語という語学は、どんな細やかなことでも扱いこなせば全て表現できる人間界の大発明、ある程度シンプルにしても大抵のことは表現できる。私などボキャ貧を痛感するが心技体を鍛える上で言葉は大事だ。人を育ても壊しもする。
最後に、
みなさまがどうお考えになるかわかりませんが「ダメージと総称されるもの」には
- 経年変化
- 経年劣化
- 薬剤接触による髪の変化
- 薬剤接触による髪の損傷
- 薬剤接触による髪の修復、修繕
- 薬剤接触(後)による経年変化への助長
- 薬剤接触(後)による経年劣化への助長
- 薬剤接触(後)による経年変化への干渉
- 薬剤接触(後)による経年劣化への干渉
- 摩擦、加圧、加熱など(身体動作によるものも含め)
- それらの組み合わせ
などがあると思っています。
※毛髪ダメージは分類化学的見解だけでは語れず、総合自然科学的見解も合わせた見解が必要だが、専門家ではないので推測や経験則も踏まえている
※毛髪ダメージは分類化学的見解だけでは語れず、総合自然科学的見解も合わせた見解が必要だが、専門家ではないので推測や経験則も踏まえている
※成分単位での実験、一製品単位での実験、それらの経過、臨床実験、約20年サロン、開発、販売を通して確信してきたことの総評(化学的根拠のあるものと化学的根拠がなく仮説的だが臨床試験上や現場での感覚での結果も含む)なので個人的な見解です。