
今、EBAという活動を行っている。
去年の11月30日からなのでまだ2ヶ月半だ。
凄い勢いで全国に広まったのは、
全国土地、距離、関係なくインターネットを使って情報交換している
熱心な理美容師さんの情報伝達力があったから。
このEBAは少しでも業界の役に立てば、
という思いで始めた。
なんだかんだ言っても
「美容業界」が好きである。
思い入れが強すぎて、
否定的な考えに走った時もあるが、
それは「こうであってほしい」という若いながらの理想が強かっただろうと
今になって思い返す。
そしてこうやって、
商売ではなく、
「何かしたい」
と思うのは、業界に対して
恩義を感じるからであろう。
ただ、こういう風に
実際に起動し始め、
沢山の方々を巻き込む訳ですから、
「自分のペースで」とか「出来る範疇で」とか
無責任なスタンスではできない。
思った以上に早い展開だという点だけ、想像を超えていたが
時間の使い方、スピードは自己の鍛練になるので、これは「良い機会」だと解釈する。
今まで色々なイベント企画運営はじめ参加してきたので(意外なところで役に立つものだ)
どれもビックリするようなことではないし、予想を外れることは一つもない。
ただ、一点。
EBAは真っ新だ。
ということは「ルール」がない。
あるのは「信念とヴィジョンと情熱」
ルールという言葉のイメージは個人的には好きじゃないが
(当然といえば当然。人間縛られるのはごめんだ、という生き物である反面、ルールが無いと困る生きものだからだろうか)
意味を知ると悪くはないな、と少し愛着すら感じる。
EBAに関しては出来るだけルールは作らないようにするつもりだ。
初心を貫き、掲げるのはルールではなく
「信念、ヴィジョン、情熱」
この3つは確固たる指針になり、これは「ルールの語源」通りだ。
人が多くなり、隅々にまで真意が届かなくなると、
ルールの「縛る」という側面が強くなる。
今回もある出来事がありルールを設けるべきか一瞬考えたがすぐにやめた。
ある出来事というのは些細なことではあるが、
わがままな要望に対して手間をとられてしまい、
真面目な参加者様への時間を奪われることが不本意だと思ったからだ。
しかし私は今、理美容師に対し不当なルールに対して闘っているわけで
この場をたった一人の愚行でルールを作るのは矛盾であり、おかしいと思ったからだ。
我々日本人はルールではなく、配慮により社会を形成し成功してきた民族だ。
この素晴らしい文化の延長にて築き上げたい。
EBAはルールで固めない、縛られないために
「抗う」のではなく、
「従う」のでもなく、
「無視」するのでもなく、
「文化」を築き上げ環境をクリエイトしていくことを一番に優先したい。
伊澤昌高